Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ヨーク半島アイアンレンジ2018 ダイジェスト1


オーストラリア最北端となるヨーク半島は一次的にパプアニューギニアと陸続きになったのちに海面上昇で切り離された過去のため、パプア系の野鳥が流入しそのまま孤立した。結果としてオーストラリア国内ではヨーク半島だけに見られる野鳥がずらずら存在することになり、オーストラリア人バーダーには避けて通れない辺境の巡礼地となる。代表的なのはヤシオウムやオオハナインコ、オオウロコフウチョウやナキカラスフウチョウ、アカハラヤイロチョウといったものだ。問題はヨーク半島が大変な僻地であり宿や食事、アルコールといったロジスティクスが難航し、悪路のため普通乗用車やワゴンは使えず、そして大半の人が苦手とする深いジャングルでの探鳥のため目も耳もカメラも機敏でないと収穫はない。屈強であるオーストラリア人バーダーでさえもそうした諸般を総合すると専門的ツアーで行く人が多い。然もなくば右往左往しているうちに普通種だけ見て数日が終わるだろう。


場所を知ってる野鳥ガイドにしてみれば超簡単なのがオオウロコフウチョウのオス。いつも踊り場のAかBかCにいるもん。正面はコウロコフウチョウと大きな差はないが


背中側は両サイドが青く、針金のような飾り羽が何本も垂れ下がっている。


何年か難しい時期があったが、現在は警戒心が薄く比較的明るいところまで出てくるキタメグロヤブコマのペアもいる。その場所を知っていれば。


時に楽勝であり、時に難しいのがキバシショウビン。ジャングルの中にそこら中にいるが、樹冠部にいて動かないことも多くその場合は難航する。


オオハナインコの営巣木は数多く把握していたのに、山火事や台風で近年3本を失った。(続く)

AAK Nature Watch ヨーク半島アイアンレンジへのツアー

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