ハシブトオオイシチドリはひょうきんな外見とは裏腹に繊細な性格であり、人や犬、車などがうろうろするようになった海岸からは真っ先に姿を消してしまう。人口の多いオーストラリア東海岸の中部や南部ではすでに壊滅的な状態にあり、ケアンズなど東海岸北部を訪れたオーストラリア人バーダーが非常に見たがる珍しい鳥になってきている。
ケアンズでも少なくなった。すばらしい景色の中で見たハシブトオオイシチドリはこの何ヶ月かで最高のショットの一つ。
半日浜辺を歩き回って見かけた人間は二人だけ。あちこちに巨大な流木。ハシブトオオイシチドリが平穏に暮らしていくにはこれくらいの無人で広大な浜が必要だ。果たしてそんな場所が人口爆発中のオーストラリアであとどれだけもつだろうか。半分くらい少子高齢化に悩む日本に持って行ってほしい。
四羽いたのかな、最近のオーストラリアでは夢のような状況。
「わっせ、わっせ。」