Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ツチスドリはなぜフライキャッチャーなのか?

ツチスドリ
ケアンズで最も多様な場所に生息している野鳥の一つがこのツチスドリ。芝生から農地、街中から水辺などその活躍の場は実に広い(写真は自宅ジョンストンベンドにて)。ところでこのツチスドリは超普通種ながら分類上はややこしいポジションにいる。まず、外見からなんの仲間にみえるだろうか?ヒタキ?ムクドリ?カラス?

実はツチスドリはフライキャッチャーの仲間とされている。同じ仲間としては日本ならキビタキとかオオルリとか。いやいや、ツチスドリはフライキャッチもしなければ、そもそも木の上にいることとだって少ない。下を見ながら地面を突いて餌を取り、足も長く、こずえから飛翔性昆虫をとるフライキャッチャーの要素はどこにもない。私にはツチスドリはあえて何かの仲間に加えなければならないなら頭の形や首の長さ、足の長さ、生活スタイル、声のけたたましさなどからケリだと思っている。

Exit mobile version