美しい海岸をクロアジサシが列をなして飛ぶ。ケアンズを拠点にしていてよかったと思うシーンの一つだ。もちろんアウトバックも大好きだが。
「おまえ邪魔なんだよ!」「ひえー」
こんな光景が沖合の島でなくて本土沿岸で見られたらどれほど凄いかとよく以前は考えたが、本土にあったら不動産開発、手綱をつけないイヌの散歩、不動産開発、もっと不動産開発、さらに不動産開発、さらに手綱をつけないイヌの散歩でグチャグチャにされ、現在シギやチドリが猛烈な減少を見せているのと同じ運命をたどっただろう。だから沖合の不便なところにあってよかったのだ。
大前研一が著書で「不動産業者は世界中で同じ一族が営んでいるのではないかというくらい同じタイプの人間がやっている」と書いていたが、私もそう思う。おっと、誌面が汚れるから止めよう。
なお、これはクロアジサシの若鳥…ではないよ。トーンがそっくりだが、先日の記事の通り。