Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

カオグロカササギヒタキとハグロカササギヒタキ



カオグロカササギヒタキは「Why you? Which you?」(なぜあなた?どのあなた?)と鳴いていると言われる。こういった聞きなしは非英語ネイティブには理解し難いものが多いけど、カオグロカササギヒタキの「Why you? Which you?」(なぜあなた?どのあなた?)は結構その通りに聞こえる。


カオグロカササギヒタキの一部個体は初列風切が黒く、まるでケープヨークなどに飛来するハグロカササギヒタキに見える。一昨年ケアンズのバードガイドの一人が「ハグロカササギヒタキがキュランダにいた」「今週もまだここにいるぞ」みたいな投稿をしていたのだけど、それは実際は変わったカオグロカササギヒタキであると結論づけられた。同じようにケアンズの老舗野鳥ロッジのブログでも「この写真に写っているはもしかしてハグロ?カオグロ?どう?」といった混乱が2−3週に渡ってみられた。私もマランダにてそんなハグロカササギヒタキにみえるカオグロカササギヒタキを一度至近距離で見ている。一体この“羽の黒いカオグロカササギヒタキ”は何者なのか?いずれ明らかになるだろうけど、現時点では分布図にしたがうのが無難と思われる。


知人の一人は特定の地域でハグロカササギヒタキが渡りをせず留鳥となっている点に注目して何度も足を運び観察を続け、「この個体群は新種の可能性もある」としている。曰く声も少し違うらしい。

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