Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

川エビ(river prawn)

この間、川へ潜りに行ったときに手づかみした川エビです。エビ目テナガエビ属。捕まえた際にトカゲの尻尾のごとく、自らはさみを切り離してしまった。
 潜んでいたのは本流(水深4m)から分岐する支流。あまりの透明度に、水が無いと錯覚する程の清流。足ひれとマスクをつけて川底の倒木に捕まってしばらくじっとしていると、自分に蓄積された汚れが消え、自然の一部になって行く気がする。
 警戒を解いたらしく、あちらこちらの物陰からぞろぞろと川エビが姿を見せた。(天然うなぎもいた)
 エビの瞬間的な逃走速度は下手な魚よりも早い。透明な体の色と相まって、一瞬消えた、と思う程。手づかみするにはまず彼らを障害物の方へ追いやる事から始める。


壁際まで追いやり、ゆっくりと左右から手と体で間合いを詰め、最後は一気に押さえ込む。文章にすると簡単だが、それを息を止めて流れのある川の底に張り付いたまま行うので結構慣れるまで難しい。
 川には、オーストラリア人の親子連れが来ていたので捕獲したエビを子供にあげると大喜びしてくれた。(どんな所を探したら見つけられるのか、僕もつれてってーとか)狭い所で潜る際は、何かに挟まったり引っかかったりして浮上できなくなる事態に気をつけよう。エビの餌になってしまうよ。

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