Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

外来魚問題ーケアンズ

緑地の水路脇にこんな看板が。「観賞魚は不朽の害魚になり得ます 放流しないでください」と。その通りなんだが、外来に対するヒステリックな反応は気になる。そもそも身近の動植物を全て「これは固有種でこれは外来種」と判断できる人がどれだけいるだろう。いつの時点で生息していれば在来魚か、という点はどうなのだろう。それは10年前と比べて?500年前と比べて?ほ乳類の出現が本格化した6500万年前と比べて?
 観賞魚の放流が良くない事には異存はないが、人間が人間のため(食用、害虫駆除などの目的で)つれてきた生き物が増えすぎたので駆除しようという運動には反対している(カバイロハッカやケーントードなど)。勝手につれてきて、勝手に駆除するのはずいぶんな話だ。


生態系は時の流れとともに変化するもので、それを否定するのであればヒト自身の存在だって怪しくなる。それほど特定の動物を目の敵にして欲しくないものだ。

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