Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

アミメノコギリガザミ

アミメノコギリガザミ

アミメノコギリガザミが誰かの仕掛けに捕らえられていた。ケアンズの、と言うよりはオーストラリア北部沿岸全域の名産品。高いので、ケアンズに住んでいながら人生で二度しか食べた事が無いがさすがに旨かった。


岸近くに生息するだけあって、ボートなど無くても狙う事が出来る。美味しい上に高値で取引され、しかもボートなどを持たない素人でも岸から狙えない事も無いだけあって、プロ・アマチュア双方によるこのカニ争奪戦は熾烈を極める。いかにも、なポイントヘ行くと沢山のワナがしかけられているのを目にする事が出来るが、ワナごとよく盗難にあう。また、うまくカニがワナにかかっても誰かが獲物だけを抜き取ってしまう事もよくある。
ワナを回収しに行って、ロープを引く。手応え十分!っていうか凄い重い!これは4匹くらい入ってるんじゃないか!と喜んで引き上げてみたらワナの中には缶ビールが数本入っていた(実話)。誰かがアミメノコギリガザミを盗み、お詫びにビールを残して行ったのだ。
法律で漁獲は細かく定められていて、メスは全面漁獲禁止。オスはサイズ制限、水揚げ数制限がありパトロールもよく行なわれている。また、アミメノコギリガザミの好む環境はクロコダイルとサンドフライという強力な自然の守護神によっても守られている。

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