Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

浅すぎる場所で餌を探し続けるカモノハシ


浅すぎで潜水できない、ほぼ陸地に近い場所で餌を探し続けるカモノハシの映像。岸からもカメラからも1mくらい?近年雨が降らなくなったマランダやヤンガバラでは池も川も水がなく、こうした異常な環境で見かけることもある。カモノハシの最大の天敵は住宅開発だが、時代が変わりもうマランダやヤンガバラに雨が降らないのであれば局地的には彼らの生存の脅威になる。今年もまだマランダの年間降水量は500mmに届いておらず、昨年6月から11月の5ヶ月間の総雨量でも100mmに届かなかったことからすれば、今年もまた年間降水量700mm程度(ケアンズ市の三分の一)の可能性もある。

昔マランダでカモノハシを探すツアーがあって私も2000年に始めて2012年ごろまでガイドをしていたが、そのツアーは参加者に強制的に(?)ゴム長靴に履き替えさせることで有名だった。それほどまでに常に地面はぬかるんでおり雨季になると毎日バカなんじゃないかと思うほど雨が降り、滝のような大雨を全員ポンチョと長靴で耐えカモノハシを探した。ハイエースのカーペットは毎晩泥だらけになった。

あれは全部夢だったんじゃないかとも思う。2019年雨季の3月のマランダの月間雨量は執筆時点でわずか9mm。

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