Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

野生のカオグロキノボリカンガルー

野生のカオグロキノボリカンガルー

野生のカオグロキノボリカンガルーを15分程度で当たり前のように見つけられるようになって三年あまり。この日は三匹が一カ所に集まっていたが、普段見かけない木にいたのでいつもより時間がかかった。正規のツアーをしているときはカメラを持たないが、個人的に遊びに出かける場合は一眼レフを持っている。そしたらカメラのバッテリーが充電されていなくて10枚もとらないうちに終了した。。。またいつでも見られるさ。

←長い長い尾の先まで入れた縦位置バージョン。

キノボリカンガルーといえばこの何日か前、テレビ関係の仕事をしている取引先の人が「日本のテレビ局とケアンズのガイドと組んで二週間かけてカオグロキノボリカンガルーの撮影に昨年来ましたよ」という。それで撮れたんですか?と尋ねると「撮れませんでした」というから傑作だ。私は爆笑したが一緒にいた同業者のオーストラリア人ネイチャーガイドは「なぜ俺や太田の所に頼まない?キノボリカンガルーなんて一日で十分見られるだろう」と怒っていた。


それはそうと、このあまり動かない鈍い動物は隙があればそれなりに逃げ隠れてやろうとしている事がはっきりした。写真を何枚か撮っている間三匹とも全く動かなかったが、カメラの電池が無くなって、そうかまだビデオカメラなら車にあるなとキノボリカンガルー達に背を向けて何歩か歩き出したあと急に振り返ってみたら、「ぎくっ」という表情で逃走中のキノボリカンガルー達だった(どうしようもなく遅い逃げ足だが)。

野鳥の世界ではよく知られた話で、ヒトが視線を落とした瞬間を狙って鳥は飛び立つ。さもないと逃げても目で追いかけられているので追跡を受けてしまう。とぼけたキノボリカンガルーにもそういった思考は一応あるのだ。

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