休みの日の朝7時。まだベッドでスヤスヤ寝ていたら、誰かが玄関を「バーン」と力強く叩いた。
ああ、友達のハンディマン(軽い大工作業全般を請け負う、自営業のようなオーストラリアの職業)が来たのか。彼は特に仕事が入らなかった日はウチに来て色々な修繕や取り付けをしてくれる。料金もとても安いのだが、いつ来られるかは全く約束できないというのが前提である。元軍人である彼はパワフルであり、ドアをノックするだけであれくらいの大きな音を立てるかもしれない。
なんか今日は早く来たなぁと思いながらベッドから起き上がり「ちょっと待って」と叫んで、帽子だけ被って玄関のドアを開けたらそこに立っていたのはキノボリカンガルーだったという。
お互いギョッとした後、キノボリカンガルーは最寄りの木に駆け上がり、私はカメラを取りに室内に駆け戻った。
一体何の用だ!?ドアを蹴っ飛ばしたな?