AAK Nature Watchの日没後のフクロウ類観察は前から高い評価を国内外からいただいている。メンフクロウは今のところ100%で特別な機材無くとも写真にも撮れる。シーズンによってはオオヒゲナシヨタカやミナミメンフクロウ、パプアガマグチヨタカも混じる。それもこれも私がアサートン高原に住んでいて、夕食後にフラッとドライブがてらチェックできることが大きい。もっと言えば自宅ジョンストンベンドには定期的にオーストラリアアオバズク、アカチャアオバズク、ヒメススイロメンフクロウといった高ランクのメンバーもやってくる。
先日の夜もそんな感じで早々とメンフクロウを撮影でき、本命のポイントに入ったところで道端に何かネズミのようなものが動いている。
これ(写真はお客様からお借りしました)。形状的にはメロミスのようだけど齧歯類には外来種も多いし、びしょびしょで注意が必要だし、メロミスがいそうな環境ではないし妙に黒っぽいことことから齧歯類の専門家に鑑定を頼んだ。そういうコネがすぐ全国にあるところもガイドとして重要。
その結果、メロミスはメロミスでも一般的なシカアシメロミスでは無く、希少なバートンメロミス(Grassland Melomys)であることが確認された。日本語で「バートンメロミス」と検索しても何一つヒットしないようなレベルの大物!私のオーストラリア産哺乳類ライフリストも一種増えて105種類。この晩は他にもオーストラリアアオバズクとミナミメンフクロウが出た。