Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

大発生トリバネアゲハの移送作戦

およそ1ヶ月ほど前に「自宅ジョンストンベンドでミドリトリバネアゲハの繁殖」という記事をアップした。トリバネアゲハがようやくウチのウマノスズクサを認識し産卵するようになって嬉しい、という内容だったけど、「こんなに沢山生まれてきて食草が持つかな?」という懸念は当時から述べていた。1ヶ月の間にさらに次々トリバネアゲハが産卵していきウマノスズクサの葉は全て食べ尽くされ、食べ物を失った幼虫たちはツルそのものを食べ始めてメインのウマノスズクサの木はほぼ消滅した(°▽°)
大発生トリバネアゲハ
幸いウチの敷地にはウマノスズクサの株は離れたところに2本ある。そちらには2−3匹の幼虫がついているだけだったのでまだ余力があるだろう、とそれぞれ5匹の幼虫を移送した。元の木にはさらに10匹以上が取り残されているが、可哀想だがそれは親の責任であり私を恨まないでくれ。この写真で幼虫がしがみついているのはそこら辺の枝ではなく、元々緑色だったウマノスズクサのツルで、彼らが表面を全てかじりとったためこういった割り箸のような姿になっている。

しばらくこれで様子を見るけど、なんでこんなことになったのか原因と対策を考えなければならない。親鳥、じゃなかった親蝶は「この木にこれ以上産んだらダメだ!」とか考えないんだね。一本のウマノスズクサの木(2-3mほど)に30匹くらいいたと思うぞ。自宅にウマノスズクサをはやしている人でトリバネアゲハの幼虫が欲しい人は至急取りに来てください。

Exit mobile version