Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

カオグロキノボリカンガルーとジョンストンベンドの木々の成長

カオグロキノボリカンガルー
AAK Nature Watchが所有する土地ジョンストンベンドでは、アサートン高原の固有哺乳類であるカオグロキノボリカンガルーが住み着いている。一番よく見かけるのは大人のメス通称メアリーだけど、他にも大人のオスのトム、そしてトムに似ているこのオレンジがかった若いメスの個体(通称アナ)、そして謎の小坊主のような新顔など、おそらくメアリーを中心に彼ら一族の生活圏になっているようだ。

ただ、私が2年強前に越して来て以来ジョンストンベンドに植えられたネイティブの木々はとっくに500本を超え、さらに水撒きや外来種の駆除を熱心に行なっていることでもともとあった木々も飛躍的に成長を続けており、昔なら見渡せたところが次々木々に覆われて来ている。キノボリカンガルーの食べ物や住処が確実に増える一方で、彼らの隠れる場所も日に日に増えて来ているので、実際のところ一昔前ほど毎日確実にはキノボリカンガルーが見えなくなった。と言っても丸見えだったのが覆い隠されて来ているというだけで、ジョンストンベンドから出て行ったわけではなくいつもいるみたいだけど。


観察していると、およそあらゆるタイプの木の葉を食べる。なおメアリーもアナも片目を失明している。

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