Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ケアンズ天気予報や気候

ケアンズの天気予報や気候に関してここでは紹介しています。旅行会社は普通いい事しか言いません。こんなはずでは…とならないように願っています。在住者としても、いい時期に来てほしいので正直に書いています。


南緯17°と赤道に近いケアンズ。気候は亜熱帯です。そしてケアンズには乾期と雨期がはっきりと存在します。乾期は5月から12月。ほとんど雨も降らずからっとした、素晴らしい行楽日和が続きます。ただ、冬にあたる6?7月は海で泳いだりする事は厳しいでしょう。朝方は10℃程度まで下がります。年間通じて泳げます、という案内を見る事もあるけど、そんな事はありません。確かに泳いでも死ぬことはないと思いますが。

では雨期はと言うと1月から4月前半です。真夏です。連日湿度は85%-100%を推移し、この4ヶ月だけで日本の年間降水量に匹敵する雨量がありますから、この時期に来る方は毎日雨、それもかなり激しいものを覚悟しておいて下さい。少なくとも、青空はめったに見られません。
 年間降水量の世界平均は970mm (参考資料:JAPAN WATER GUARD)ですが、ケアンズの年間降水量は2000mmありますがその大部分は1月から4月の雨期に集中。ケアンズの近くの山、ベレンデンカーの気象観測所では、年間降水量がアマゾンもびっくりの10000mmを超え、12500mm付近を度々記録しています。24時間に1140mmが降った事もあり、いずれも地球記録をうかがう位置に付けています。その雨量が熱帯雨林を支え、生態系の源になるのです。

 「ケアンズは南半球で日本と季節が反対、今がシーズン!」なんていう旅行会社のパンフレットを鵜呑みにすると、雨期真っ盛りのケアンズに飛び込んでくる事になります。別に雨期が楽しい事なんて一つもない!というわけではありませんが普通は避けた方がいいのではないでしょうか?ケアンズは熱帯なのです。乾期のケアンズと雨期のケアンズでは、訪れる印象は大きく異なるでしょう。

また、予報の精度が低い事も有名です。以下に三つの天気予報サイトを紹介しますが予報が3者一致する事はめったにありませんから参考程度にどうぞ。もっと増やして、5つとか7つの天気予報を比較しても多分皆違う予報を出していて、凄い事に全員外れたりもします。「ケアンズの天気は事前には分かりません」、というと天気予報が世界でも特異に発達している日本の方々には冗談かと思われるようですが本当に分かりません。明日の天気くらいは参考にならないことはないですがあさって以降は全く信憑性の無いものです。これは技術的な事ではなく、国民性からきているものと思われます。以下は代表的な天気予報サイトになります。

  • ケアンズ週間天気予報MSN
  • ウェザー.comオーストラリア
  • ケアンズ週間天気予報ヤフー
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