奥歯に一本虫歯が見つかって。選択を迫られた。
①抜く。
②治す。
１の抜く、について、「抜いたあとはどうなるんですか？」と先生に尋ねたら「え？抜いたあと？そのままよ？」という全く思いがけない返事が返ってきた。じゃあ、歯抜けになってしまうじゃないか。カバじゃないんだからそんな原始人的な治療を選ぶ人がいるのか？と尋ねたら「いっぱいいます。②を選ぶお金のない人とか（意訳）」
②を選ぶと$1800（１５万円くらい）とか。
ちなみに日本でやると、①が２千円、②が４千円くらいとのこと。数万円で日本とケアンズが十分往復できるこの時代、１５万円と聞いてじゃあ日本で治療しますという人がほとんどだと思うけど、予定が詰まっている事と日本にあまり興味が無く渡航が面倒な事、日本の健康保険はとっくに脱退している事などから結局そのまま治療を受けた。ひと財産無くなった、そんな気分だ。$1800もあれば野生動物を求めてかなり長い間放浪が出来たのに。
私は永住権を持っていてオーストラリアの国民健康保険に加入しているけど、オーストラリアでは虫歯治療は健康保険が効かない。お金がなければ、歯を丸ごと抜くしか無いようだ（それでも一万五千円くらい）。虫歯なんて、歯科治療を受ける以外に絶対に治しようが無いんだからそっちを保険でカバーして、逆に風邪などの放っておいたってそのうち治るような病気や、コンタクトレンズ作成や出産など個人の意志があって初めて必要になるものを保険の対象外にして欲しい。
②の治療する、を選んだけど日本の感覚では７?８回くらいの通院で治療する状態だったようだ。ケアンズでは2回で完結。それは有り難いけど、一回あたり一時間半とか口を開けっ放しの我慢大会で非常に疲れた。途中で口をゆすぐとかも全然なくぶっ続け。痙攣して来るし。