1日平均13時間労働でおよそ25日間休みなし、泊まりがけ、走行距離7000kmの英語ツアー三本立てがついに始まった。なお13時間ツアーをした後も私は宿のベットの上からメール返信やシフト組み、予約受付や手配などを夜遅くまでしているので大体1日16時間働いている。9時5時月金で働いている人の月間労働が130時間くらいだとすると私は400時間になるので大体3倍ですね。あと
自宅に帰れないのは結構追加ダメージ。連日素っ気のないモーテルなどを転々とする。この日は自宅を出て空車のままマウントアイザへ向けて800km走行で寝るだけ。
ご飯も栄養がなく変化がないのも追加ダメージ。
同じ400時間働くといってももし自宅に戻れるのなら、もし顧客の目線をずっと浴びていないのなら、もし好きな時に座れて熱い屋外に長時間いないならなんてことないと思う。
マウントアイザでもう一人のガイド(英語ツアー会社の正社員)と合流し、買い出しや打ち合わせなどを駐車場でしていた時の空。
どんな人だろうと思っていたけど、少なくともオタクではない。彼がリードするか、私がリードするか、交代でリードするかどうする?と聞いたら基本的にはやってほしいと言われる。向こうが発注者で私は取引先なわけで立場的にも人種的にも年齢的にも変な感じだけど、バードウォッチングツアーはプロ野球選手と同じであり、少しでもスキルがある方がリードする。
2024年前半の基本セットアップはこれだ。クーラーボックスが写っていないが。椅子5人分、テーブル(ルーフラックに収納)、12Lポリタンク、クーラーボックス、ティーセットバッグ、洗車グッズバッグ、食べ物バッグ、予備品バッグ、ファーストエイド、衛星携帯電話、無線、念の為に大型の迷彩布二枚。
この夜は同じ英語ツアー会社の別の方面へ行く二台の車も合流し、合計4台の大集団でレストランで会食になった。マウントアイザにとってバードウォングツアーは相当な経済効果を生んでいる。
温泉?
翌朝から探鳥スタート。マウントアイザには1日しかいないのでこの辺の野鳥をどんどん片付ける。セスジムシクイはやらなくていいとのことなので(それは別ツアー)、例えばマルオセッカ、ショウキバト、クスダマインコ、セキセイインコ、ミドリマキエインコ、キイロコバシミツスイ、ムナフコバシミツスイ、ハイガシラコバシミツスイ、ムナグロオーストラリアムシクイ、水鳥などなど。この日は私は一眼レフを出さなかったので写真なし。
僻地では工事関係者が泊まるような素っ気のない狭い宿を使わざるを得ないケースも増える。こういうプレハブ式の宿や家をオーストラリアではドゥンガ、という。
おっとカエルちゃん!
翌朝からカメラをスタンバイ。これはミソサザイのような姿形になって鳴きまくっていたマミジロテリカッコウ。
アサヒスズメ。
ローンヒル国立公園が水没したのはもう一年半くらい前の話だけど、ビジターセンターやレンジャーの居住区が全滅という被害を受けいまだに閉鎖されたままなのでツアーのスケジュールも色々変わっている。
この地域の名物ホオグロオーストラリアムシクイ。オジロオウギヒタキやワキアカヒタキも見られ順調なスタート。