
最初の2−3日はダーウィン市周辺を巡るだけで十分忙しい。カカドゥやアウトバックはそのあとだ。それで大体1週間の旅行になる。これはアサヒスズメ。

適当に水辺に行っているわけではなく、午前午後で太陽の向きも考えながら各ポイントに入っている。いちいちそんなことは話さないが。これはタイワンセッカ。

フェンス越しながらオオニワシドリが求愛中。後頭部のピンクの羽は普段から出しておけばもっと人気が出る野鳥なのに。オオニワシドリはやや乾燥した土地を好む野鳥でありダーウィン市内では珍しい。

ハチクイが地面に営巣していた。

そこに野生のモモイロインコの群れが飛来。

この辺の固有種であるせジロモズガラス。もう10年以上、いつも同じ公園にいてすぐみられる。この後で最近コキンチョウが出ているという水たまりに寄った。すでに何人か先に地元の人が来ていて、なるほどという場所ではあったけど、最後に出たのは数日前とのことでダメだった。ウスユキバトやカノコスズメなどは出ていた。またクロオビミツスイもいたので空振りではないが。

トサカハゲミツスイに似ているが、よりコントラストが強く嘴のコブが大きいコブハゲミツスイ。

ヒスイインコは今回出が遅く、もしかすると?マジで?と思い始めた時にちょろっと出た。しかし少ないなあ。どうしたんだろう。周辺の探鳥地も閑散としていた。
翌朝は定番の水場にコキンチョウを狙いに。有名な場所だけに2−3人のバーダーがいて、まあオナガキンセイチョウとかアサヒスズメとかは出るものの結局コキンチョウは出ず。居合わせたオーストラリア人は過去何日かこのあたりでコキンチョウを探していて今日が最後の朝だったのに、とがっかりして去っていった。その帰り道、60kmで運転しながら道路から30mほど入ったあたりで5cmくらいの鳥が動いたのが見えてUターン。

それはコキンチョウだった。

何羽かが並んでいるとそれはカプセルのオモチャのような野鳥だ。それは採餌中の群れで、最大で50羽くらいいるようだった。「前を見て運転しながら5cmの小鳥が右側30m先の林の中に見えるとか人間じゃない」と言われたけど、それがトッププロの技術です。

ガイドなしでの探鳥を否定するわけではないけど「私は3倍の時間をかけたいのだ」とか、「あえて苦労したいのだ」というのでなければガイドを雇いましょう。オーストラリアのような無人で広大、餌付けがない国ではお金の節約にはなっていません。セスジムシクイだろうがコキンチョウだろうが、クサムラツカツクリだろうがシラヒゲドリだろうが、存在するのならトップガイドは必ず見つけますよ。そしてその音を立てない歩き方、服装、道具、アプローチの仕方といったスキルを盗むことで上達していくのです(その意思があれば)。