過去のマーケティングのせいか、日本の方々の間で高い知名度をもつダーウィンはヨーク半島などの地元クィーンズランド州以外では私が最多の訪問回数をもつ行き先。
今回はムナグロヤイロチョウをしっかり撮りたいとの依頼で4泊の日程で向かった。一昔前までの感じなら十分な長さに思えるかもしれないけど、オーストラリアの人口の急増(30年間でほぼ倍増)とそれを上回る速度での野鳥写真ファンの激増によりどこへ行っても荒れてきていて、それほど簡単ではない。鳥類学の世界でオーストラリアで最も権勢があり知人でもあるスティーブマーフィー教授の言葉を引用しておく。
『野鳥ガイドならまだしも、一般の人が野鳥写真を多大な努力で撮ってSNSにあげ続けて、それが何になるの?』
写真はヤドリギに来ていたクチシロミツスイ。
ダーウィン市内から出る予定がない、というツアーは初めてでありその分市内のポイントをしっかり時間をかけて巡ったので結構新鮮だった。短期間のツアーではダーウィン市内には半日だけいてすぐにカカドゥへ向けて出発、とかもあったくらいで。ムナフオウギヒタキ。
キバラメジロ。とりあえず過去にムナグロヤイロチョウをみたことがあるダーウィン市内の全地点を巡ってみる。
オジロオウギヒタキ。ダーウィンといえばラクサの総本山、11月には国際ラクサフェスティバルが開かれるくらいの土地。ダーウィンの知人に「今だとどこのラクサがお勧め?」と気軽にメッセンジャーを送ったのは私の認識ミスだった。しばらくして彼からA42枚分くらいの分量のダーウィン最新ラクサレポートが送られてきて、簡単に聞くべきことではなかったと震えた。ダーウィンでは人々は朝ごはんからラクサを食べるくらいの熱狂的ファンだ。
めちゃくちゃ綺麗に撮れたレモンオリーブヒタキ。
カルンバとかアイアンレンジでは一生懸命探しているズアカミツスイだけど、ダーウィンでは全くの普通種だ…。
ダーウィンにいるゴシキセイガイインコはアカエリゴシキセイガイインコの方。ちなみにラクサの話に戻るけど、A42枚分くらいの分量のダーウィン最新ラクサレポートの中で3番目に薦められていた店に行って、確かに満足したがケアンズNo.1の店のちょっと下かな?と感じた。そんなことを報告したら殺されかねないので言わなかったが。
ナマリイロヒラハシとノドアカヒラハシの違いはわずかで写真判定が必要な場合が多い。これはノドアカヒラハシ。まだラクサの話だけど、なぜダーウィンNo.1やNo.2へ行かなかったかというと、それらは『月に一回開かれる某フリーマーケットに出現するおばさんの屋台』といった類の店であり、旅行者が行けるようなものではなかったからだよ。
雑木林の中でこの完璧に管理された水場を見つけた時は「これはヤバい!」と思った。待つまでもなく、小鳥がじゃんじゃんやってきた。
うじゃうじゃいたのはサメイロミツスイ。
そしてモリショウビン。(続く)