
コクチョウの親子をわざと逆光側から撮る。この4日目の朝は鳥の出が全体的に良かった。夏なのに気温15度程度という強烈な寒冷地において、これだけの野鳥がいる場所というのも世界にそう多くないはずだ。

タスマニア州亜種のハイイロモズツグミ。

パースなどで猛威を振るうメジロキバネミツスイはタスマニア島にもいるけどやや控えめ。こうしたイングリッシュガーデンに立ちこめる冷たい空気と綺麗な小鳥たちの組み合わせはケアンズやダーウィンなどの粗雑な熱帯地域から来た人間を感動させる。ここに暮らしたい!と思わせる。しかし長い目で見れば、夏でも気温15度程度というのではそれ以外の季節はわりかし暗澹たる土地だろうなと思い直して踏みとどまることになる。

ウスズミモリツバメはケアンズ近くにもいるけど、恐ろしく気候の異なる土地に対応。

最後まで残っていたタスマニア島固有種だったタスマニアヒタキはイングリッシュガーデンではなく工事現場を縄張りにしていた。
オーストラリア南部ではサーフィンは国民的趣味、しかし寒そうだ。ウェットスーツ必須。

白くない方の、通常型べネットワラビー。

マライヤ島でも見つけたズグロチドリは、ここブルーニー島ではより近くで見られた。もっと寄れるといえば寄れるのだけど、野鳥ガイドはまたここに仕事で戻ってくる予定があるため決して無茶はしない。戻ってくる予定がなく、とにかくいい写真が撮れて「いいね!」がいっぱいもらえればいいという遠方から来る写真ファンが一般的には最悪のマナーを持っている印象。

最初に見たタスマニア島固有種ながら写真にはなかなかなってなかったズグロミツスイを確保。タスマニア島は今回で11回目の訪問になり、毎年少しづつポイントをアップデートしながら今に至る。

サザナミスズメも新しいポイントで遭遇。残された課題はセグロサンショクヒタキのオスをちゃんと撮ることに絞られてきた。