常連のご夫婦をご案内しての11回目のタスマニア訪問をしてきた。到着して最初に感じるのは夏とは思えない寒さと侘しさ。この日は強風が吹き荒れ体感気温は10度くらいとのことで、ケアンズのそれから30度くらい下がったことになる。タスマニア探鳥の初日は近郊の林からスタート。ここでタスマニアの基本となる野鳥を一気に見ていく。タスマニアには固有の野鳥が12種類もおりそれの完成がとりあえずの目標。

固有種その1はタスマニアオグロバン。近年生息環境を広げた印象で、滞在中あらゆる場所で見かけるようになった。

タスマニア島固有種その2はキノドミツスイ。

固有種その3キミミダレミツスイ。世界最大のミツスイとされ、この寒冷地でその大きな身体を花蜜で養うのは大変だろうにと思う。開拓時代はキミミダレミツスイは食肉としてマーケットに並んでいた。
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ハイイロオウギヒタキのタスマニア亜種albiscapa。

ウスズミモリツバメが多く飛来していた。

固有種その4のタスマニアトゲハシムシクイ。

ちなみに固有種のアカビタイキクサインコも何度か飛んでいたし、ズグロミツスイも高いところにいたけど、どちらも写真を撮れるほどではなかったので持ち越し。

タスマニア島固有種その7クロフエガラス。ここまでは比較的楽な野鳥達。深い暗い森にいる残りの2種はもう少し難易度が高く、特にネオ一眼系のカメラでは手も脚も出ないことは知っているけどこの先の行程ではあまり見るポイントはなく初日にやってもらう。

タスマニア島固有種その8はクリイロヤブムシクイ。

タスマニア島固有種その9はメジロヤブムシクイ。メジロヤブムシクイは数羽の群れだったけど思った通りこれが最初で最後となった。初日の昼下がりの時点で12分の9まで来ているハイペース。あと3種類を残すだけだ、と思っていたら

タスマニアやメルボルン名物の天候急変が発生。この地域では1時間で気温が20度上昇することができ、20度下落することもある。さっきまで15度ほどあった気温は一瞬で体感マイナス7.5度へ暴落しみぞれが降ってきたので撤収。世界のいろんな場所へ行ったけど、タスマニアやメルボルンのようなメチャクチャな気候をもつところは知らない。朝15度だった気温が昼に1度に落ち、夕方にはまた15度に戻るって?週末は35度になるって?そんな狂った場所は多分ないと思う。