時系列的に飛ばしてしまったキビタイヒスイインコの小群。この鳥が絶滅する前に見たい人は急いだほうがいい。既に自然な環境で見ることはほとんど無理という状態になってきた。セルフツアーで野山を探していた時代を知る人間にとっては、昨今の状況は目を覆うばかり。
しかしだからと言って私はあまり今の保護チームの活動に賛成しない。50羽も残っていないという状況にもなって、いまだに捕獲して嘴の長さとか計測している場合か?そんな基礎研究は数十年前からいろんな人が何回もやっていてHANZABにでも全部書いてあるじゃん。今すぐやる事は人工繁殖させて野生と混ぜること以外にない。全くない。
オーストラリアで最も羨望されるヘビと言ってもいいミドリニシキヘビは、あまり夜間に活動すると翌朝早朝から活動できなくなるというジレンマを抱える野鳥ファンにとって出会うのが難しいヘビだ。私も26回アイアンレンジに来ていて見た事は1回しかなく(というより探していないので)、ちゃんと時間を割かない限りは見られないだろうねとずっと思っていたら
出た!これを真っ暗な森を運転しながらガラス越しに見つけた私はすごいと思う。もう一人のガイドはアイアンレンジ5回目だったがもちろん初見で感動。ハイタッチした。
この蛇みたさにオーストラリア中からアイアンレンジに愛好家がやってくる。見つかると撫で回されて1000枚の写真を撮られて開放されたミドリニシキヘビは2度とその付近には姿を見せず車の音がすると奥へ隠れるようになるとレンジャーがぼやいていたが、まあ、我々もだいぶ写真を撮ってしまったけど触らなかったよ。
塔に閉じ込められたプリンセス、といった状況のオオハナインコのメス。今回もまあ色々あった。
「食堂に変なカマキリがいる」というので見に行った。その名もフーデッドホラー(笑)。フードを深く被って鎌を持ったホラー系モンスターだという意味だがまあ確かに。素晴らしい名前だ。
飛び立つヤシオウムのシルエット。まだ午後だったのだけど、なんでこんなふうに写ったのかよくわからない。
激しい藪の中に暮らし、しかし声だけは大きいので探しに突入しなければならない相手なのがキタメグロヤブコマ。本当に勘弁してほしい存在だ。
アイアンレンジ国立公園で是非ともゲットしたい野鳥はおよそ20種類いるけど、その半数以上はニューギニアとかぶっている。ヨーク半島だけに分布してニューギニアにもいない野鳥というとこのエリマキヒタキやキミミオリーブミツスイなどが挙げられる。
ナキカラスフウチョウはそんな20種の中で最もちゃんと見るのが難しい一種だ。こんな程度の写真でも自慢できるくらい。
メガネコウライウグイスの成鳥オスが二羽並んでいる絵。