オーストラリアは大きな国です。普段北半球の北部が大きく描かれるメルカトル図法の地図だけを見ていると南半球の国々は小さく見えますが実際はその見た目の倍くらいあります。この誤解がケアンズのガイドに対して『ゴールドコーストで日帰りツアーをしてほしい』とか『タスマニアを二日間案内してほしい』といった非現実的なお問い合わせにつながります。

「ウクライナは大きな国だ」とか「イランは大国だ」とよく聞きますがオーストラリアは更に別のレベルです。オーストラリア6州の1つクィーンズランド州を車で縦断するのだけで5日かかりこの州はウクライナの何倍もあります。ケアンズからタスマニアへの移動というとフィンランドの人がエジプトに移動するのと同じです。

ケアンズとタスマニアというような地方都市間を直行便が結んでいることはなく、どこかで乗り継ぎが必要です。その時間を加えればケアンズからタスマニアは7時間の飛行機の旅であり、ハワイから成田へ行くのと同じ規模です。それを考えればタスマニアでの2日間のご案内が10万20万円でできるわけがなく、40−50万円の世界になることは明らかです。しかしそうしたお見積もりをお送りすると殆どの方がショックを受けるのか、一切の返信がないことが普通です。

オーストラリアの都市部では工務店に来てもらって見積もりをもらうのにまず数万円必要です。相見積もりを取ろうと思えばもう10万円必要です。ツアーのお見積もりは現地に出向く手間は確かにありませんが、スケジュールの調整、宿、航空券、車などの空き状況の確認やメール制作そのものの時間を含めると2時間ほどはかかっており、それは安い事務員の女の子がしているのではなく(野鳥知識と旅行業の両方の技能が必要)経営者がしています。

見積もり依頼→ショックを受けて応答なし があまりにも多いので今後こうした非現実的なお問い合わせには最初に$77のお見積もり制作料を頂きそれからの作業とさせて頂きます。もしそのツアーが本当に催行されるようでしたらその$77はツアー料金と相殺しますが、経験上殆どそれはおきないと思います。