これはユーカリを主成分とした揮発性のカビ防止・消臭剤が入ったジャーでありこの熱帯地方のロードハウスやモーテルなどでよく使われている(撮影用に蓋を外している)。この$25程度のタブがウチや車に12個配置されていて、2ヶ月ごとに各地を巡ってリフィルされる。どこに置いてあるかわからなくなるので一覧表にしてる。
7ヶ月間もずっと雨が降っているような土地では車も大変で、何日か乗らないとシートベルトとか座席にカビが生えてくる。
特に常時85-100%の湿気に覆われる浴室には一際巨大なこの4kgのバケツと2kgのバケツ2個の蓋を開け放っており、通常1部屋サイズとして販売されているサイズのジャーが直径15cm、0.2kg程度なことを考えるとその10倍くらいの防カビ剤を投入していることになる。また時々ヘアドライヤーで天井を加熱乾燥させたりということまでしている。
これは活性炭の除湿・消臭剤でありウチや車には合計15個配置されていてる。毎月15個を巡って回収し、1時間以上日光にあてそして元の場所に戻す必要がある。これも行方不明にならないようにどこに置いてあるか一覧表にしてる。
これはアメリカ製の強力な空気清浄機Airdog。日本では円安もあって15万円くらいするようだ。これは基本的に24時間365日稼働しているが、除湿機能はなく除菌と空気清浄目的。
これはオーストラリア製の強力な除湿機で一日50リットルもの空気中の水分を除去する。性能はいいのだが、相当うるさくかなり遠ざけないと同じ部屋に置いておくのは迷惑なレベル。実にオーストラリアらしいマシーンだ。
この騒がしい除湿機は壁や天井、ベッドやマットレスなど室内深くに染み込んだ湿り気を集中的に除去する「ディープドライ」処置に使用していて、短時間で室内の湿度を一気に30%台まで下げる。それが済んでいれば空気中に残る湿気くらいならエアコンや昼間の換気などでもある程度対処できる。
エアコンに加えてこれら4点(大型除湿機、大型空気清浄機、活性炭の山、ユーカリ防カビ剤の山)を大量投入することで12月から7月にかけての7ヶ月間、およそ210日間続く雨と泥に耐える。特に気温が下がり日光も弱まる4月5月は乾いたところなどもはやどこにもなく泥濘期と呼ぶしかない。その後の5ヶ月間は快適なのだが、これら猛烈な湿気との戦いはその為の高い代償である。北国に長い冬問題があるのと同じく、ケアンズ周辺で広い庭付きの家に住む人の人生の何割かは草刈りとカビと泥との戦いに費やして終わることになる。内陸や南オーストラリア州へ引っ越せばそれらは必要ないから、きっと今までの人生は何のためだったのだろうと自問することになるはずだ。
私はケアンズが快適な5ヶ月をひたすら休みなしの労働に費やし、逆に悪夢の7ヶ月に概ね在宅であるという最悪のパターンで長年生活をしてきた。そのサイクルを早くひっくり返す必要があり、そのために50歳までに引退予定である。