
この朝は5時半から仕事を始めてお昼頃までツアーをしていた後、空港に寄ってスーツケースをチェックイン。そこから一旦空港を離れて15分ほどのところにあるAAK Nature Watchが借りているゲート・屋根付き駐車場へ移動しランクルを置いて、そこからウーバーでもう一度空港へ急行し保安検査を抜け搭乗口に走って行った。ブリスベン行きのフライトにギリギリ間に合った。一つでもミスったら間に合わなかった。忙しすぎるぞ。機内ではずっとノートパソコンでメール返信。
ブリスベンに着いたらまたウーバーに飛び乗って中古車販売店まで45分。そこで予約してあったメルセデスベンツの12人乗りバス「スプリンター」を契約し、営業時間外まで待っていてくれたセールスのおっさんに$50のチップを渡してアサートン高原までの1700kmの運転開始。といってももう夜だ。
メルセデスは一般的な日本車や韓国車と操作系統やボタン配置が全く違う。右ウインカーも左ウインカーもこのレバーで行うので、昔仕事で定期的に借りていたメルセデスでは右折時にワイパーを動かしてしまうのが定番のボケとなっていたけど、あの悪名高い右レバー自体がこのモデルでは廃止されており、仮に間違えても指が空振りするだけだ。2時間運転して夕食、さらに2時間運転したところで体力ゼロに。まあ朝5時半からぶっ通しで働いていればそりゃあそうだ。
数時間寝るだけな上にどこまで進めるか予測しづらい日程のため宿は取らずに車中泊。なんだか寒いなと思ったら朝方は2度しかなかったが、こちらもマイナス5度対応のダウン寝袋やダウンジャケットを持ってきているので隙はない。
翌日になってもメルセデスの操作不明さは完全に解消せず、マニュアルを読みつつの運転になる。ボンネットをあけるには助手席側の床下にある黒いレバーを強く引く、なんていったい誰が想像できるだろう。なんで助手席側にある?ボンネットを開けたらバッテリーが見当たらない。それは床下収納だ。
そんなこんなで二日目は7時から22時まで行動し1100kmを一人で運転。依然としてブルートゥースの接続方法とライトの消し方がわからない。こんな基本的な機能をここまで難しくしている車って一体なんだ?前日の4時間の運転と合わせて地元まであと5時間のタウンズビルまできたところで二日目終了。ケアンズブリスベン間の移動は丸二日かかる。1日目のスタートが日没頃だったことからすれば三日目への突入はまあ仕方がないところだと思う。さらに運転しながら相当な数の電話を受けて仕事を進めている。
お昼頃にアサートン高原に到着した私は荷物を下ろし、すぐに別のバスへ乗り換えて深夜1時ごろまで12時間のチャーターの仕事へ出かけた。週末は家にいて4台の車を洗車した後はヨーク半島への英語ツアー2本連続のため14日間の出張へ。
会社が嫌いなら独立すればいい。業界が不景気なら転業すればいい。日系市場が縮小しているなら英語をマスターして欧米人を相手にすればいい。猛勉強して第一人者になればいい。お金がないなら一日17時間働けばいい。それを全部同時にやればいいよ。