裏庭、とは比喩的な意味での裏庭ではなくて本当に家の庭の話である。この地域の一般家庭の庭が、生態系の一部としてどのように機能しているか、どういった文化的側面があるかといった研究の先行調査発表といった感じだった。
興味を持ったのは、人口と不動産価格の急上昇により平均的な一戸建ての敷地面積は急速に小さくなってきておりその事が地域の生態系に影響を与える可能性があるという点。確かに古くからのケアンズの一戸建ての区画は新興住宅街の区画よりも随分広く、そこにはたいていマンゴーなどの大きな木があり様々な木々が区画を一周するように植えられている。
しかし新興住宅街では庭は狭く、木が1本あるかないかといった庭では生態系の一部として機能するには著しく弱い。ほとんど樹木がない庭が500件分集まってもゼロでしかない。航空写真ではまるで一面のコンクリートに見えるが古い住宅街は庭面積が広く、多くの木が育ち航空写真でもそれなりに緑が見える。
博士「小さい家なんか買うべきでない」と。そりゃそうだが…