
今回を持って32回目のヨーク半島・アイアンレンジの完結とする。この幼鳥はオオヅルっぽいが、この年齢でははっきりとはわからない。周辺に親がいたはずだけどもう結構前のことであり覚えていないわ。

オーストラリアで最も個体数が少ない猛禽類とも言われるアカオオタカはそのくせ分布域だけはそこそこ広く、クィーンズランド州から北部準州をこえて西オーストラリア州にまで及ぶ。そんなの見つかるわけない、と感じるかもしれないけど非常に縄張りは狭く、あまり飛び回らない彼らは一旦気に入った一角からは10年20年と動かないこともある。だからオーストラリア国内いくつかの場所でアカオオタカは観察され続けている。

メスのアカオオタカは巣作りをしていた。アカオオタカは古巣を再利用することも多いけど、昨年までの巣は今年初頭に通過した最大事カテゴリー5の台風により吹き飛んだと思われる。少し前に「あのアカオオタカのつがいは移動した」的なデマがあり、心配した私はもう少しで往復二日の下見に行くところだった。その下見コストは20万円に及ぶ。結局2名の別々の知人から「昨年のエリアにて依然健在」との報告を得て下見は取りやめた。

キビタイヒスイインコの自然なペア。自然な、と付け加えたのはキビタイヒスイインコは2026年最新の報告ではもう100羽程度しか生存しておらず、99%のバーダーは餌付けされている檻のようなところの足輪がついた個体を一生懸命撮影している。それしか知らないならまあ仕方ないけど、キビタイヒスイインコが自然に群れで飛び回っていたころから業界にいる私としては、あの檻のようなところで餌付けられている足輪のつけられた彼らは見るに耐えない。(C)Des Baker

言い方を変えれば「まだ100羽は野外にいる」ということであり、この2枚の写真はどちらもその檻から10km以上も離れた完全な自然環境で撮影したものだ。オスの方は足輪もしていない天然物。プロのガイドならこういうことができるだろう。今年はまだあと2回の訪問、33回目と34回目のツアーが予定されている。(C)Des Baker