日本もこの十数年はだいぶ暑いと聞くけど、それでも公式気温(体感温度とかではない)が47度とかになるオーストラリアとかのレベルには遠く及ばない。こうした熱波が来てしまった時に低地のケアンズで二日間過ごすツアーをしていることは不運としか言いようがない。ある程度は慣れているとはいえ、住んでいるのは涼しい山の上である私は流石に日射病になり、吐き気や頭痛に苦しめられた。
明日はミコマスケイクルーズだから助かったわ、と安心していたら「昨日から異常な暑さで水中にいないと生存できないレベルですよ」とクルーから聞かされた。それも二人から。ということで普段決して乗ったりしない半潜水艇などに乗ったりして少しでも屋外にいる時間を減らすことにした。
ミコマスケイに上陸したのはだからランチの後。こんなスケジュールにしたのは過去数十回の来島で初めてだ。
水平線には黒雲が見え、なんだか風が強くなってきたぞ、と思っているうちに
ビーチは見たことのない荒れ模様に。シュノーケルとかできる海況じゃなくなってきた。先に来ていたシースター号はこのシケを見て沖合のヘイスティングリーフへ移動することを中止、終日ミコマスケイに張り付いていたがあれも初めて見た。
ただ強風のせいかどうかオオグンカンドリは6−7羽いた。
カツオドリの幼鳥。
風が強いためじっとロープに止まっていることができずにヨロヨロしておりカメラマン的には動きがあってよかったが。
以下に異常な天候かということがわかるエリグロアジサシ10羽。彼らがミコマスケイのフロント側に移動して風を避けているのは来島数十回で初めて見た。あとこの強風のおかげで、前評判ほどの暑さは感じなかった。
クロアジサシ親子。風が強いのでみんな頭を風上側に向けておりそれはありがたかった。
この午後の大しけは前例のないもので、あまりに波が高くてダイブボートを母船に収納できないので比較的穏やかな珊瑚礁の裏側まで一緒に移動し、そこでダイブボートを積み込むなどのシリアスなものだった。その割にはそれほど揺れなかったのはありがたいが、シースターなどのちっさい船だったら大変だったと思う。この晩、船長とケアンズのレストランの前でばったり出会い「今日は凄まじかったな(苦笑)」と振り返った。
三日目からは念願のアサートン高原へ移動。アサートンに上がるとケアンズのあの温泉の脱衣所のような馬鹿げた湿度から解放されだいぶ楽になる。
オーストラリアガマグチヨタカ兄弟の片方は部分白化を起こしており、それがまたとんでもなく可愛い。ルーカスティック(鳥類の英語で部分白化のこと)だからルーカス、と名前をつけてFacebookなどに投稿していたらその名前は定着したらしくオーストラリア人達もルーカスと呼んでいた。