日本の老舗光学機器メーカーの興和さんの、オーストラリア市場におけるお手伝いをすることになりそうなことは先日書いたのだけど、頂いたものの中にスマートフォンと望遠鏡とをワンタッチで接続するアダプターがあった。
スマホに取り付けるとこんな感じ。スマホは毎年新機種が出て専用のスマホケースの開発が遅れるので、こうしたユニバーサルタイプのアダプターで今後は行くことになったという。
スマホ機種を問わないし、一般的なケースを装着した上から取り付けられる。質感は高くスプリングや締め付けネジは強力で、ちょっとやそっとの力でズレるようなものではない。
もちろん多少嵩張るのだけど「今日は鳥見の日」という日だけ取り付けてジーンズの後ろポケットやチョークバッグなどに突っ込んで持ち歩くことにはほとんど負担はなかった。
このアダプターを取り付けた状態で電話もできれば普通の操作もできる。鳥を見つけて、動かなそうだからちょっと撮ってみようかとなってから数秒で撮影可能。それは十分実用的な範囲だ。
望遠鏡に取り付けた状態。なおスマホが変わったけど、あれは私が予備で持っている2代目のiPhoneで、両iPhoneはクローン。スマホなんて出張先や旅先で壊れたり無くしたら替えが効かなくない?私はだから同じ状態に同期したiPhoneを二台持っている。
なお三脚はRRSやジッツオなどのトップブランドかつ倍くらい耐加重があるものを使いましょうね。先日中堅メーカーの三脚を試して「数秒間揺れがおさまらない」体験をしてショックを受けた。あれで風でも吹いていたらさ。

この望遠鏡+TSN-UN1+スマホというシステムで初めての被写体は土手に並んでいたカザリリュウキュウガモ。距離50m程度で一眼カメラなら撮ろうとも思わないような距離ながら、望遠鏡+スマホのこのシステムではある程度映る。まさに懐かしのデジスコのごとし。

お次はカンムリウズラカッコウハヤブサ。これも400mm-500mmレンズの一眼レフだったら撮ろうとも思わない距離の相手。スマホにあのアダプターを取り付けるところからスタートしていると間に合わないケースが増えるだろうけど(といっても所要時間数秒)、あらかじめアダプターをスマホに取り付けた状態なら数秒以内で撮影可能な状態になる。

今度はモリショウビン。もちろんスマホ側のズームやビデオ、スローモーションやタイプラプス、タイマーシャッターなど全ての機能が使えるので面白い。この手のワンタッチで観察から撮影に切り替えれる仕組み自体は新しいものではないけど(古くはワイバード謹製デジスコアダプター”押すだけ”など)、それは別途コンデジを使うものだったしコーワのこのシステムはスマホを実用可能な状態で持ち歩きつつ撮影にすぐ移れる点で優れている。スマホの機種はなんでもいいので将来的な互換性も確保。スマホの画面をスクリーンがわりにして数人で同時に観察や解説をするというようなガイド向きの使い方もできる。さらにカメラをセルフィー側にしてタイマーをセットすれば並んで記念写真にちょうどいい三脚となることもオマケに発見した。

3-4秒静止してくれば撮れる、ということで二日目にはコウロコフウチョウだってこの通り。スマホの光学ズームだって機能するので、5倍ズームを持つ私のiPhone 15Pro Maxと合わせれば多分3000mmくらいの超超望遠も可能でしかも画質も悪くない。持ち物が増えるといってもたかだかアダプター1個だけ。これはガイド中は大活躍の予感がする。
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