自宅兼民宿ジョンストンベンドに先日ジェームスクック大学の院生たちが3人やってきて、カモノハシの研究フィールドを探していると言われた。観察に来ることは構わないけどカモノハシの捕獲はしてほしくない、怯えて姿を消す可能性が大いにあり、カモノハシは民宿の名物であり楽しみにしている人が多いからと伝えると帰っていった。あのアッサリした引き下がり様を見るに同じようなことを各地で言われているのだと思う。
研究のためなら動物をこねくり回していいというのは違う。特に過去にもう何百人もが研究してきた生き物が対象で、それをまた捕まえて引っ掻きまわすという事には特別な理由がなければ賛成しない。特に私は近年、そうした非生産的な学問で主に税金から収入を得て暮らしていける身分に反感を持っている。四方八方から24時間弾丸が飛んでくるようなビジネスの世界で長年、外国人として単独で最前線で戦ってきた私には、こうした経済に何も関係ない安全な後方地帯で補助金で暮らしていける身分に反感を覚えやすい。その補助金とは私も結構な額で収めている税金が原資なので、ありがとうございますという姿勢でいてほしい。
動物の研究も悩みや面倒なことはもちろんあるだろうが、少なくとも、それは訴えられたり訴えたり数千の営業電話の嵐を浴びたり自分のせいではないのに謝罪に出向いたり、1億2億といった程度の小さな成功を妬まれ村八分にされたりというような戦場ではないし、40度以上の発熱でも靭帯損傷で歩けなくても、吐いてでも這ってでも仕事に行かないといけないし笑顔も常時キープしてという環境でもないと思う。
こういう分野の研究者を5人養う予算があるなら代わりに警察官を5人雇用した方が圧倒的に社会の役に立つ。