先月、オーストラリアでも定額給付金の交付が行なわれた。日本円での感覚からすると10万円くらい。
その政策が発表された後、まだ交付されてないのに身の回りの何人もが見切り発車で買い物を。さらに、実際に交付された後もやはり高価な買い物をもう一度…。
まぁ実際に振り込まれたのを見ると嬉しいしね、ここまでは理解した。
でもね。
「また交付があるかもしれないじゃん。」
との理由で3度目の浪費をする人達を見て恐れ入った。私の、ごく狭い交友関係内だけで二人。だから、30代40代で貯金はほぼゼロですが?みたいな人が沢山でるんだな。
最近オーストラリアドルが再び上昇に転じている。オーストラリアの主要産業である資源関連は形のある商品であり、「金融」とか「保険」とか形のないサービス商品よりは先行き不安の世情の際は逃避先としての買いを受け易い。(「有事の金(きん)」の言葉は有名)。また各種の経済指標の数値がオーストラリアは他の先進国ほど悪くない事も相対的に豪ドルの価値を高めている。指標を支えるのはオーストラリア人の破滅的消費性向かもしれない。何しろ、一度の給付金で3度も消費活動をしてくれるのだから。
この思考はどこから来るのでしょうか?オーストラリアでは定額給付金がよく交付されるのでしょうか?社会福祉制度がしっかりしていて将来に不安がない?
しかし、政府は喜ぶでしょうね。何しろ経済効果3倍ですから。それとも計算済み?
いずれにしても、オージーって面白い。意表をつかれたよ。
極端な話、困ったらセンターリンクに行って「お金をくれ」といえばもらえる国だからみんな貯めないんですよ。財源は33%-50%という所得税です。