太田祐 おおた・ゆう オーストラリアにおいてただ一人の日本人専門野鳥ガイド。オーストラリアの野鳥観察に関し日本における草分け的存在で、最大の情報発信者である。多くのTV番組や書籍制作に関与し、オーストラリア内陸の辺境地域のイントロデューサー(紹介者)としても知られる。株式会社ワイバード(日本唯一のバードウォッチング専門の旅行会社)講師。アジア人初の700Club(オーストラリア産鳥類リストが700種類以上ある人の名誉クラブ)に所属。Birdlife AUSTRALIA(オーストラリア野鳥の会)会員で、オーストラリア野鳥の会が長年行なっているセスジムシクイ類調査の調査リーダーや運営委員を務める。豪永住権やバスツアー事業ライセンス、インバウンドオペレーターライセンス、国立公園や自然保護区の営利使用認可、救急処置資格、衛星携帯電話なども保有。国内有数の探鳥エリアであるアサートン高原にある4000坪の土地【ジョンストンベンド】で野鳥や動物を見つつ暮らしている。本人の写真はいずれもHP更新時期だった2008年頃。
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» オーストラリア野生動物探訪旅行の記録 » セスジムシクイ調査ボランティア2018 その4
内陸部は朝夕だけ急激に冷える。露に覆われたある朝のキャンプ。まあ日中は暑くてたまらないんだけどね。 こういったオーストラリア北部の内陸の気候に体調を崩したのか、オーストラリア南部から来たメンバーSが離脱。山を降りてとりあえずマウントアイザの街まで行って診察を受けたいと。遠隔地の原野で行われるセスジムシクイ調査は二人一組行動が鉄則。つまり私のB班は本来四人で構成され、二つのペアが比較的近くで別行動を取りながら無線機で連絡を取り合い、少なくともランチや幕営時には合流しながら安全確認をして行くスタイル。Sの離脱により相棒のPが孤立することになった為、止むを得ずPを吸収して3人1組で調査を続けることになった。これはB班に割り当てられた調査地点のうち半分を放棄することでもあり、電話も通じない山奥でのアクシデントにさらに頭が痛くなった。 セアカオーストラリアムシクイのエクリプス。 3人体制となったその日の夕方。針のような硬く痛い植物のスピニフェックスの中を歩いていたとき、数メートル横の茂みの中から「ギョッ ギョッ」という太い声が二回したかとおもうと直後に黒い頭部、錆色の背中をした尾の長めな中型の鳥が飛び出し、3人から遠ざかるように地面スレスレをおよそ10mヒラヒラ飛んで茂みに飛び込んだ。ムナジロセスジムシクイ! 「オーストラリアにおいて見るのが難しい野鳥トップ5」に入れられることもある最強セスジムシクイ。2年前の初参加の時はセスジムシクイを見るのに実に二週間を要した。去年は二週間でセスジムシクイ類を5回発見という飛躍的な改善。今年は二日目にして発見という上々のスタートを切った。 (野鳥調査では「こんなところにいるわけがない…」という地点でも割り当てられた以上調査をしなければならず「ここにはいない」というデータを集めるのも任務。最も有望な地点へ直行するガイドツアーや個人的な探鳥であれば効率は格段に良くなり、通常1−2日で2種類とも出会うことができる。)
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