ナウクレア オリエンタリスは水辺付近で見られる事が多い。この植物は実にいろいろな使い道があり、ブッシュタッカーガイド本などを開くと必ずと言ってよいほど載っている。それらによると…
- まず、実が食べられる(皮は捨てる事)。苦いバナナのような感じ。
- 樹皮は切り傷に押しあてると止血殺菌作用がある。
- 樹皮や根、葉を粉末にしたものを小規模な水路やため池に投げ込むと魚が麻痺して浮かぶのでそれを回収する。
- 樹皮や葉を炭で熱して生じるアロマは頭痛に効く。
- 幹はいいカヌーの材料になる
- 樹皮は黄色い染料の原料になる
興味深いのはこの、類を見ない程巨大で妙な形のStipule(托葉)。
学名 |
Nauclea orientalis |
英名 |
Leichhardt Tree |
ケアンズ周辺のアボリジニ名は’Kabal’で、オーストラリア北部の他、東南アジアやハワイにも分布するようだ。各地で鳥やオオコウモリがナウクレアオリエンタリスを食料にしている他、東南アジアではサルたちも食べるらしい。実際ケアンズでもマリーバイワワラビーがナウクレア・オリエンタリスの地面に落下した花を喜んで食べているのを確認した。