『人間の証明』 森村誠一 角川文庫 を読んだ。よい意味で、とてもドラマ向きです。特に昼ドラにいいと思います。親の因果が子に報い…というような人間ものは日本の里山の景色がよく似合う。広がりのある良い書だと思います。
あらすじ
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」西条八十の詩集をタクシーに忘れた黒人が、ナイフで刺され、ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で死亡した。棟居刑事は被害者の過去を追って、霧積温泉から富山県へと向かい、ニューヨークでは被害者の父の過去をつきとめる。日米共同の捜査の中であがった意外な容疑者とは…!?映画化、ドラマ化され、大反響を呼んだ、森村誠一の代表作。
映画がきっかけで、当時読みました。
登場人物達の、過去と現在の因縁と交差が面白かったです。
有り得ない偶然だとは思いつつもですが。
ジョニーを日本に行かせた父の思いや、
瀕死のジョニーの気持ちを思うよりも、
技巧に面白さを感じる私は冷たい奴ですわ、、(´・ω・`;)
たぶんどんな人でも、偶然や因縁がクモの巣のように他人と絡まっているんだと思います。神の目から探したら、「人間の証明」のような因縁連鎖は意外とあるのかもしれない。どんな人にも。本人は知らないだけで。
霧墨温泉いいなぁ(ー_ー )ノ”