2022年10月23日
雨が降りそうな暗く淀んだ低い雲の下、誰かの私有地のようなそうでないような、謎の疎林地帯で探鳥が始まった。目当てはターゲット4種のうち3種目になるコパーバックウズラチメドリ。ウズラチメドリ類は全国の僻地に散らばっており基本的には小石混じりの傾斜地を単独で歩いている鳥だ。
変なヒガシキバラヒタキだと思って撮っていたが、実はニシキバラヒタキ。アオムネオーストラリアムシクイと同様にエアー半島中部に西オー
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2022年10月20日
ということで、ヒメドジロセスジムシクイを千載一遇のチャンスでミスった私は、プレッシャーが低いであろう周辺の丘を探す作戦に切り替えた。ヤギがたくさん放たれており、これが地主の生業なのだろうか?踏み跡さえない急斜面の昇り降りにT君はブツブツ言っていたが、毎年何週間も何週間もセスジムシクイ調査でルートのない急斜面を歩き慣れしている私は何も感じない。
こ、これはモンシロチョウ!ニュージランド産の輸入キャ
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2022年10月19日
二日目の朝。本腰を入れて本命のヒメノドジロセスジムシクイを探しにちょっとした山を登り始めたところに、遠くにこのハイイロカッコウがいた。600mmレンズを使って撮ってトリミングしてこのサイズということはもう何十メートルも向こうにいるわけだけど、これを撮ってしまったばかりに大きな後悔をすることになるとは。なぜならおよそ20−30分後、藪の中をヒメノドジロセスジムシクイを探していた私の耳がかすかなコンタ
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2022年10月18日
(8月末の話)オーストラリア内で観察してきた野鳥が700種を大きく超え出すと、もうあまりまとまったライファーが残っている土地はオーストラリア大陸広しといえどもそんなにはない。アリススプリングスあたりに2-3種、ブルームあたりに2種、ナラボー平原あたりに2-3種、放浪性のミツスイが2種、それ以外ではヒメフクロウインコとかニシキジインコとかテンニョインコとか、ニュース記事レベルのウルトラ希少種が大陸の
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2022年09月07日
前回のキビタイヒスイインコとアカオオタカで旅行記を終えてもいいというかその方がキレがいいと思うのだけど、その他の写真もせっかくなので登場。レイクフィールド国立公園は異常な雨を浴びて5月になって雨季でもないのに閉鎖されるという異常事態。私が通過したのはそんな再開後2−3日しか経っていない時で、依然として南北のメイン道路以外はほとんどが通行止め、キャンプ地も閉鎖中という状況だった。そう考えるとアカオオ
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2022年09月01日
アカオオタカと並んでヨーク半島南部、レイクフィールド地区の名物はキビタイヒスイインコ。こちらは固有種な上に推定生存数は50羽程度というオーストラリアで最悪の状況にある野鳥。一昔前は200−300羽と言われていたのに、懸命な保護活動にもかかわらず数十年続く緩やかな気候変動で生息地の植生が草原から灌木地帯へと移行しつつあり、絶滅寸前の状態にある。
キビタイヒスイインコのオスが真後ろを向いている姿。こ
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2022年08月29日
https://youtu.be/8IdwvTcDTrw
ということでアイアンレンジ国立公園の下見を二泊三日で終わらせ、そこからは観光としてオーストラリア最北端ヨーク岬を目指して北上した。道路や携帯電話基地局の整備が進み10年20年前のような冒険ルートではもはやないものの、依然として4WD車でしか来られないという点ではギリギリ好ましいレベルを保っている。全行程が舗装化されればもはやヨーク岬に特に
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2022年08月22日
滅多にその写真を見かけることがないメジロミツスイの画像をもう一枚だけ。
Chocolate Argus。ヨーク半島固有種。
Large-grass_Yellow。これは写真を拡大して見れば自宅にもいるやつだったが、「ヨーク半島にいる補正」が効いてなんでも違って見える。
年々観察に適した樹洞が火事や台風で倒れたりキバタンに乗っ取られたりして少なくなり、私に取って最後に残されたオオハナインコの樹
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2022年08月17日
例年ヨーク半島北部にあるアイアンレンジ国立公園に行く機会が一回ずつくらいはあったのだけど、コロナ禍でそんな訪問が止まって2年経ってしまった。そんな中で英語の野鳥ツアーのガイドとして1週間アイアンレンジに滞在することが予定されていたので、一回状況確認で下見に行っておこうか、と思うようになった。レンズも今年から600mmになったし。ただすでに10数回も行っているところなだけに、アイアンレンジの下見は二
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2022年07月30日
カワセミは水辺の鳥である、というのは半分誤解でオーストラリアのカワセミで水中にダイブするのは2/9だけであり、多数派は林に暮らしている。中でもコシアカショウビンは過酷な荒野を生息地にしており、水辺とは全くと言っていいほど関係がない。
←日本やヨーロッパなら「城壁跡」とされそうな天然の岩壁。私は時々こういう岩に登ってはかすかな携帯の電波を捉まえ、そこから仕事のメールを送受信したりしている。
これ
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