2013年10月19日
2009年野生のセキセイインコ大集結の記事は多くの反響呼んだ。しかし近年のオーストラリアの特徴である極めて不安定な気候(2008年、2013年は大干ばつ、2009年と2010年は大洪水)もあり、いかんせん砂漠の鳥であり、雨を追って放浪を続ける彼らに会える保証は誰にも無く一般の方々には訪問はハイリスク過ぎてきた。
しかし、それが国際的観光地ケアンズから一泊二日で行ける範囲に出ているとなると
全文を見る»»
2013年10月07日
あり塚にとまるのは以前ヒメフタイロヒタキと呼んでいた鳥。最新の和名はヒメフタイロヒラハシ。
学名
Myiagra nana
英名
Paperbark Flycatcher
野鳥の和名は日本中で山科芳麿(1986)を基本にされているけど、既に25年以上が経過し鳥類の分類は随分当時と変わった。その為様々な個人や有志が現在の分類に基づいた和名を(勝手に)提唱して
全文を見る»»
2013年09月20日
先週はワイバード主催5日間ケアンズツアーをご案内していた。その時のコウロコフウチョウの求愛ダンスの写真をお客さまから頂いた。踊るオスに向かって飛来したメス。
写真が凄過ぎて解説しようがない。
コウロコフウチョウのオスは手が空けばお気に入りの倒木の先端に立ちメスが来るのを待っているわけだけど、コウロコフウチョウを一躍有名にしたNHK番組でも「この一ヶ月で三度目のチャンスが来ました
全文を見る»»
2013年09月16日
半月も前の事になってしまうのだけど、プライベートで(調査やガイドではなく)泊まりがけでバードウォッチングに行って来た。私は仕事のときはカメラを持たない主義なので久しぶりにシャッターを切ってすっきりした。ケアンズ周辺ではおよそ40年ぶり、この場所では2009年以来となる野生のセキセイインコの群れ。(がいた。過去形)
キンセイチョウ。この夜から天気は崩れ、乾期のまっただ中に8日間雨と強風が続
全文を見る»»
2013年09月03日
巨大な嘴、"ゼブラダック"ともあだ名される目立つ縞、耳の部分の不思議なピンクの一点など個性が強いサザナミオオハシガモ。パース、メルボルン、アデレードなどオーストラリア南部に基本的に多く分布する。
毎年若干のサザナミオオハシガモがケアンズ周辺に滞在しているけど、今年のように特に数の多い年もある。
学名
Malacorthynchus membranaceus
英名
全文を見る»»
2013年08月25日
今年はゴマフガモ(中央や左手前)が本来の分布域であるオーストラリア南東部等を遠く離れてケアンズ周辺にちらほら姿を見せている。数年前にもそんなことがあったけど、長期滞在は近年初めてと思う。
本来分布している地域の気候からしてゴマフガモはケアンズ周辺の春夏の暑さは好まないだろうから、彼らが見られるのももうしばらくの間だろうか。
学名
Stictonetta naevosa
全文を見る»»
2013年08月14日
夏休みの旅行シーズンに伴い、バードウォッチング旅行ではなく観光旅行の中の一日だけ使って鳥を見たみたい、とか子供とバードウォッチングを体験してみたい、といったライトな依頼が毎年増える時期。
先日は「以前モモイロインコを飼っていたのでそれを野生で見てみたい」というご依頼で出撃。内容は極めてシンプルながら、他の鳥をいくら見ても全然ダメなので通常のバードウォッチャーのガイドより大変かもしれな
全文を見る»»
2013年08月04日
←クックタウンでキャンプ中に現れたヤブツカツクリ。
首の一部が白くなるのはヨーク半島型のヤブツカツクリ亜種purpureicollisの特徴で、アイアンレンジ国立公園でよく見かけるものの、その南限は明確には知らなかった。少なくともクックタウンではヨーク半島型のヤブツカツクリ亜種purpureicollisがこうして存在する事が分かった。この写真では小さくてわかりにくいので
これ
全文を見る»»
2013年07月27日
たまにはバードウォッチングツアーの報告でも。
オーストラリアガマグチヨタカのペア。野辺山で長年フクロウ類の調査のお手伝いをされている方々でフクロウ系に特別な思いをお持ちという事が途中で分かり行程を修正した。
「こんな青空背景にフクロウを見るなんて(おもしろい)」
私は公式なガイド中は自分の一眼レフを使った撮影をしない。ワイバードのガイドは皆そうだし、ガイド中は自分の為の事はすべきでなくガイド
全文を見る»»
2013年07月19日
鳥類学の用語で、「本来の生息圏を超えて大挙して現れる事」を【侵入】という。ツンドラ地帯のネズミ(タビネズミ)の数の変動にシンクロしたシロフクロウによる南方への侵入が有名。今冬、ケアンズ周辺に現れているチャイロハヤブサに対してはこの侵入という表現を用いるのが適切ではないかと思う。
例年冬〜春の間ぱらぱら見かける程度のチャイロハヤブサが、今冬は一日フィールドにいると計20羽、30羽といっ
全文を見る»»